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撮影日 2019/12/25
ハンバーガー 汉堡
ロボットファイターハッピーパーティー机战奇兵 快乐派对
チーチャンシービィン ホアローパイトゥェイ
〜食べ物語り〜机战奇兵 快乐派对:かくして彼らは如何に生きたか 02
『愛羅イク・ハンバーガー0ミートゥハート』
CT歴687853145年12.25日
うさぎが居た
未来あふるる灰の騎士
この種族、数年前までは4足歩行
まだ進化の発展途上
言語もなく 道具も無く、服も無く
あるのは野生の本能のみ
見つけた物は、大きなバンズ
巨大なハンバーガーである
これがハンバーガーと呼ばれる物である事を、知る由もない
ただ、うさぎは判る
これは、食に纏わるモノであると
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CT歴500000145年12.25日
部隊が散り散りになり17年たった
皆はどうしているだろうか
頼もしい仲間たち....
蛋糕(ケーキ)はどうしているであろう
気の優しい奴であった
あ奴の存在は皆を癒してくれのだ
奥山をもみじ踏み分け汉堡は呟く
吾輩には悩みがある
吾輩は生きているのだろうか?
目的もなく、仲間とも出会えず
それを生きていると言えるのだろうか
答えがでぬまま随分と時を過ごしてしまった
そろそろ
答えを出す時が来たのかもしれない
一人になってから随分たったなぁ
アイツさえいなければ...
やつとさえ出会わなければ
我らはまだチームだった!!
散り散りになり
この宇宙のどこにいるかも判らない
こんな思いをすることもなかったのだ!
岩に辛味をぶつけるが
何にもならない
ことはよくわかっていた
其れでも尚、気持ちが、おさまらぬ
大きく振りかぶり拳を叩きつける
そして襲い来るは空腹............
耐え難き空腹
死ぬ・・・此の儘では死んでしまう!
だが
もう、疲れてしまったのぅ......
ここで眠りにつこうか...
もう、エネルギーもないのだから....
汉堡は顔を覆ってしまう
その時である!
わんわん
その声に、ふと顔を上げる
そこには一匹の犬がいた
「吾輩を励ましてくれているのか」
「なぜなんじゃ?」
「なんのつもりじゃ...犬ぅ...」
「吾輩のことは放っておいてくれぇ」
それでも犬は離れない
犬はおもむろに汉堡に近づくと何かを差し出してきた
「これは・・・」
くぅ〜〜ん
犬の足元そこには今しがた息絶えたばかりの生きモノがいた
「これは・・インキュベーターではないか」
インキュベーター種は生意気で
はな持ちならず
それゆえに食料に適していると
聞いたことがある
ただそれは有機生命体での話
体をハンバーガーにリフォーマットしているとは言え
汉堡は金属生命体である
喰らうべきか、喰らわざるべきか
汉堡は葛藤した
汉堡の下した結論は.....
胸の奥スパークの奥で風が語りかける
命の高ぶりを感じた..
「吾輩に食えと・・生きろというのか」
「吾輩は、・・・・・・活きたい!」
食った
一息に喰らい尽くした
体の奥底から力が満ちてくる
食べるというのは命を噛み締めることなのであるな
うまい、本当に美味い
なんと尊き、行為であろう
幸せだ
食べられると言うのは幸せだ
こんな喜びを知らなかったとはなぁ
その様子を物陰から伺うものがいた
新手のインキュベーターだ!
犬を狙っている!
グチッ!
「とぉ! 獣め吾輩が相手だ!!」
見事に撃退したぞ
やったね汉堡ハンバーガー!
「助かった礼を言うぞ犬よ!」
くぅーんくぅんー
犬は汉堡を先導しだした
しばらく犬は歩き続けた
汉堡の目に
驚きの光景が飛び込んでくる
「こ、これは!?」
「犬よ! 家族を紹介してくれるのか!」
「そうか、、、」
「こんなに沢山の.......」
CT歴687853145年12.25
美味しそうな匂いのする物体に
うさぎは近づいてゆく
CT歴500000145年12.25日
犬よ家族を紹介してくれるのか!
嬉しいのう うれしいのぅ
・・・こんなに沢山・たくさん
タクサンの......食べる物が
飯場亜蛾有(ハンバーガー)は犬を喰らった
喉笛を噛みちぎった
慈悲の心だ。
喉を断ち切れば楽に死ねるはずだ
ほとばしる鮮血が熱かった
ボディに血液が大量に付着し、ヌルつく
「不愉快であるな.....」
喰らい終わった時ハンバーガーの体で犬の体液に塗れていない所は無かった。
バーガーの口に笑みが浮かぶ
「なんでも挟んで食ってしまうであーる」
喰らうこと
ソレなくして生物は生物足りえない
必要なことをした!
バーガーの心身は生命に満ち満ちた
バーガーは叫ぶ
「同士よ! 快乐派对の同士よ!」
「喰らえ! おんしらも喰らえ! 生き残るはクインテッサでもA-3派でもない。
我ら快乐派对よおぉぉぉぉ!!!!」
ウマイ・うまい・美味い・旨い・好吃
これが命の味であるかーーー んまいぞーーー
感謝である! 命に感謝である!!
野暮ったい体毛を歯で引き裂くと
みずみずしぃ赤が現れた
貪る・ひたすらにむさぼる
体液が喉を潤し胃に落ちた
たちまち活力が溢れてくる
唯一の難点は小蝿共が五月蝿いことだ伴侶を殺された、ある犬は叫び吠える
別の犬は腕に足に、体の節々に噛み付く。
しかし金属生命体である鋼鉄の肉体には牙が通らない
それでも歯を立て続ける・・・砕ける歯、口から鮮血が飛び散る
上空からは喰らい続けられる仲間の血潮が絶え間なく降り注ぐ
ただ誰の一匹も逃げるものはいなかった
「愚かであるな、主らのうちの:ひとつがい:でも生き延びれば、子を産み育て増え.....」
「また、吾輩が喰らうことができるというのに〜〜〜〜〜」
「所詮、畜生の思考回路では目先の事がすべてかーーーー」
「がははははは・・・ならば良い!! 存分に吾輩がくろうてくれるはーーー」
なんでもパンに挟んで喰らう
それからバーガーは
あらゆる生命体をバンズにはさみ食らい続けた
生きる為の捕食が、娯楽の為の美食へと変わっていった
CT歴687855789年12.26日
ぐらりとバーガーの体が崩れ落ちる
数年後バーガーは殺された
無残な姿であった
伴侶を、親を、子供を、友を、
家族を食い殺された
「モノ」達によって殺された
誰も
その亡骸を誰も喰らう事はなかったと言う
微小な生物ですらも喰らわなかった
CT歴690000000年11.29日
故に現在でも
バーガーの姿は当時のまま残っている
がさごそ
奥山に もみじ踏み分ける音が聞こえる
「ここに居たかバーガー....」
「随分と時間がかかってしまったな」
「やっと見つけられたよ....バーガー」
「何年かかっても皆を見つけてやる」
「お前が一番気にかけていた
ケーキの奴はな........」
奥山に紅葉踏みわけ
鳴く揚芋の
声きく時ぞ秋は悲しき
「まだ、俺の仕事は終わっちゃいない
全員見つけてみせる
・・・・たとえ亡骸であっても」
ハンバーガー 汉堡
ロボットファイターハッピーパーティー机战奇兵 快乐派对
チーチャンシービィン ホアローパイトゥェイ
〜食べ物語り〜机战奇兵 快乐派对:かくして彼らは如何に生きたか 02
『愛羅イク・ハンバーガー0ミートゥハート』
終